朝起きても疲れが取れない…それってなぜ?

「しっかり寝たはずなのに、なぜか朝からだるい」
「休んでも、疲れがリセットされた感じがしない」

そんな感覚が続くと、気分まで重たくなってしまう。 
もしかすると、それは単なる睡眠不足ではなく、体と心の“回復力”がうまく働いていないサインかもしれません。

疲れが取れないのは「睡眠時間」だけの問題じゃない

多くの人が「たくさん寝れば疲れは取れる」と思いがちですが、実際には“眠りの質”こそがカギ。
たとえ6時間でも深く休めれば回復することもあれば、8時間以上眠ってもスッキリしないこともあります。

その背景には、現代の生活習慣と身体の使い方が深く関係しています。

疲労が残る主な3つの原因
姿勢の乱れで体が休めない

長時間のパソコンやスマホ、座りっぱなしの生活が続くと、知らず知らずのうちに姿勢が崩れ、筋肉が緊張したままに。
特に肩・背中・腰まわりのこわばりは、寝ている間も無意識の緊張を生み、深い眠りを妨げてしまいます。

呼吸の浅さと自律神経の乱れ

ストレスや姿勢の影響で呼吸が浅くなると、交感神経(緊張モード)が優位なまま夜を迎えてしまいます。
本来、夜は副交感神経(リラックスモード)に切り替えることで深い眠りが得られるのに、切り替えがうまくいかず、眠っても疲れが取れにくい状態に。

運動不足で回復力が低下

体を動かす機会が少ないと、筋力が落ち、血流や代謝も低下。
その結果、疲労物質がたまりやすくなり、慢性的なだるさや倦怠感が残りやすくなります。
軽い運動を習慣にすることで、体は回復する力を少しずつ取り戻していきます。

はじめてのボディワークで体を整える

疲労の根本にある姿勢や呼吸の乱れを整えるのに役立つのが、「ボディワーク」と呼ばれるアプローチです。
これは、体の感覚や動きに意識を向けながら整えていく方法。筋トレのような「鍛える」ではなく、「感じてゆるめる」「調和させる」ことを目的としています。

ジャイロキネシス®:背骨をしなやかに

椅子やマットを使って、背骨を中心に円を描くように動かしながら呼吸を深めるエクササイズ。
姿勢改善・肩こり・呼吸の浅さなどにアプローチし、全身のめぐりを促します。

マスターストレッチ:足元から体全体へ

アーチ状の器具を使い、足裏から全身をストレッチ。硬くなりがちなふくらはぎや太ももをゆるめることで、姿勢や歩行も整い、疲労感の軽減につながります。

毎日のセルフケアで回復力を育てる

ボディワークに加えて、日常の中でできる簡単なケアも回復を助けます。

  • 朝の伸びと深呼吸
    目覚めたら、まず大きく伸びをして深呼吸を3回。交感神経を自然に刺激して、軽やかなスタートをサポート。
  • 座りすぎ対策
    1時間に一度は立ち上がり、肩や背中をゆるめるストレッチを。たった数分でも、筋肉の緊張や血流に大きな違いが出ます。
  • 呼吸を意識する時間をつくる
    一日の中で、背筋を伸ばしてゆったりと呼吸する時間を5分だけ確保。心と体のバランスをリセットする習慣になります。
心地よく目覚めるために、今日からできること

疲れが残るときは、少しだけ立ち止まって、体の感覚に目を向けてみましょう。
無理の積み重ねや緊張が、深い休息を妨げていることがあります。

寝る前はスマホを手放して静かに過ごす。
朝は光を浴びながら深呼吸をして、ゆっくり体を起こす。

そんな小さな積み重ねが、心地よい目覚めにつながっていきます。